冷凍食品は、時間をかけずに美味しいメニューが食べられるすごく便利な食材です。
しかし、「食品添加物が入っていて健康に悪そう」、「中国をはじめ諸外国で作られているから危険で安全性に問題がありそう」などの心配事もありますよね。
この記事を読めば、冷凍食品・食品添加物について正しい知識を学べるので、ぜひ最後までご覧くださいね。
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冷凍食品が「健康に悪い」と言われる5の理由
冷凍食品と聞くと、なんとなく「健康に悪そう」のようなイメージや固定概念がありますよね。
でも、本当に冷凍食品は健康に悪い食べ物なんでしょうか。
理由1:食品添加物が入っている
※食品添加物とは、甘味料・着色料・保存料・香料など、食品の製造過程または食品の保存や加工を目的で使用されるもの。
参照元:厚生労働省
冷凍食品には、よりおいしく見た目も鮮やかに見えるよう食品添加物が使用されている場合があります。
食品添加物と言われると身体に悪そうで危険なイメージがありますよね。
ですが、日本で買える加工食品に利用されている食品添加物は、厚生労働省から許可されたもので、量も規定内を守り使ってあるので安心・安全なんですよ。
また、食品添加物の安全性についても、食品安全委員会という専門の機関で評価が行われ、人の健康を害さない場合に限り使用が認められています。
さらに使用が認められた食品添加物でも、安全性の確保がされるように厚生労働省が定期的に摂取量を調査しているんです。
それでも心配な人は、保存料・合成着色料不使用・無添加の食材を使っている「わんまいる」などの冷凍弁当を利用しましょう。
理由2:冷凍することで栄養素がなくなる
フレッシュな野菜と冷凍した野菜を比べると、冷凍したものは栄養素が失われるのではないかと心配になりますよね。
しかし、冷凍食品は食材を-1℃から-5℃の低温で急速に凍らせる「急速冷凍」により、食品組織へのダメージを減らすことが出来ます。
そのため、冷凍しても栄養素やおいしさは変わりません。
冷凍食品の栄養を出来るだけ保つためには、「-18℃以下の冷凍庫で温度変化を少ない状態(頻繁に開閉しない)にして保管する」ことがポイント。
理由3:冷凍食品は中国産が多い
日本で販売されている冷凍食品の多くは中国やタイなどで製造されています。
中国と聞くと、食品偽装などで不安に思われる人がいるかもしれません。
ですが、中国で冷凍食品を製造している日本企業では、日本と同レベルでの品質管理体制で冷凍食品を製造している企業が多いんですよ。
中国以外の諸外国から日本へ輸入される食品についても、食品衛生法に基づき、厚生労働省が厳重な検査を行っているので安心なんです。
ちなみに、厚生労働省の調査では平成26年度において中国からの輸入食品における違反率はたったの0.03%で、全輸出国の違反率0.04%よりも少なく危険性が低い値でした。
中国から輸入される食品については、平成26年度において、703,053件の輸入届出件数に対して202件の食品衛生法違反があり、違反率は0.03%でした。一方、全輸出国における違反率は0.04%であり、中国からの輸入食品の違反率が特に高いという状況ではありません。
理由4:味付けが濃い
冷凍食品をはじめ、セブンイレブンなどのコンビニ弁当や駅弁などの加工された食材は、あえて味付けが濃く作られています。
理由は、濃い味付けにすることで「保存期間をできるだけ長くするため」です。
コンビニの弁当などは製造されてから、店頭に並ぶまでに最大20時間ほどかかることがあり、食するまでに時間がかかればその分、劣化や腐食する可能性が高くなります。
そのため食品添加物を利用し味付けを濃くすることで、色味を良くして長持ちするように工夫されているんですよ。
理由5:冷凍食品ばかり食べると栄養が偏る
一人暮らしなどで、冷凍食品をばかり食べるとしっかりした栄養が摂れない、もしくは偏ってしまうのではないかと感じますよね。
しかし、その原因は冷凍食品だからという訳ではなく食生活が問題なんです。
もし、毎日脂っこい食べ物や甘い物ばかりを食べ続ければ、冷凍食品に関係なく栄養が偏り身体を壊してしまいます。
食生活に関して、大切なポイントはバランスのとれた食事です。
冷凍食品は、
- ご飯やパスタなどの主食
- 餃子やハンバーグなどの主菜
- 冷凍の野菜
- 果物
などあらゆる食品があるため、組み合わせ次第で栄養バランスのとれた食事が可能なんですよ。
ちなみに、日本で市販されている冷凍食品には、栄養成分の表記が義務化されているので、栄養素やカロリーの管理がしやすくなっています。
市販用冷凍食品には栄養成分の表示が義務づけられているため、むしろ栄養管理がしやすいといえます。
私達が食品添加物を怖がるようになった理由
私たちが食品添加物を怖がるようになったのは、「過去に起きた公害による記憶やイメージがある」からです。
過去に起こった公害として、「イタイイタイ病」や「四日市ぜんそく」「水俣病」などが有名です。
これらの事件では工場から排出された有害な化学物質が何らかの形で魚や穀物などの食材に吸収され、それを食べた大勢の人が亡くなったり、健康被害を受けたりされました。
私たちは、その経験や学校教育などの記憶から、無意識に「化学物質に対し危険なもの」として不信感を持つようになり、食品添加物に対しても同様のイメージを持ってしまっているのです。
冷凍食品に入っている「添加物」について知るべき知識
私たちは、日常からジュースやお菓子、ハムやソーセージ等の加工食品から食品添加物を摂取していますが、その内容や知識について知らない人がほとんどです。
ここからは、「食品添加物がどんなものなのか」、「私たちの食生活に本当に必要なものなのか」などについて詳しく説明していきます。
食品添加物とはなんなのか?
食品添加物とは、甘味料・着色料・保存料・香料など、食品の製造過程または食品の保存や加工を目的で使用されるものになります。
種類 | 目的と効果 | 食品添加物例 |
---|---|---|
酸化防止剤 | 油脂の酸化を抑え保存性をよくする | ミックスビタミンE エリソルビン酸ナトリウム |
着色料 | 食品を着色して、色合いを調整する | 食用黄色4号 クチナシ黄色素 |
保存料 | 細菌やカビなどの発育を抑え、 食品の保存性を良くして、食中毒を予防する |
しらこたん白抽出物 ソルビン酸 |
甘味料 | 食品に甘味を与える | アスパルテーム キシリトール |
香料 | 食品に香りをつけて、おいしさをアップ | バニリン オレンジ香料 |
乳化剤 | 油と水を均一に混ぜ合わせる | 植物レシチン グリセリン脂肪酸エステル |
発色剤 | ソーセージ・ハムなどの風味や色合いを改善する | 硝酸ナトリウム 亜硝酸ナトリウム |
調味料 | 食品に旨味を与え、味を調える | 5’-イノシン酸ニナトリウム L-グルタミン酸ナトリウム |
栄養強化剤 | 栄養素を強める | 乳酸カルシウム ビタミンC |
一方天然添加物とは、
- 長年使用されてきた既存添加物
- 植物、動物を基原とする天然香料
- 通常は食品として使用するものの食品添加物的な使い方をする一般飲食添加物
以上3つの総称とされます。
それぞれ身近なもので例を挙げると、
- 既存添加物は「カカオ色素」や「カラメル」
- 天然香料は「緑茶」や「乳」など、
- 一般飲料添加物は「オレンジの果汁」
などです。
食品添加物は「健康」に害や問題なく安全なのか?
判断するための試験として利用されるのが、私たち人間と同じ哺乳類(マウスやラット)です。
認可される前の添加物をそれらの動物に対して、「繰り返し長い期間投与し続ける試験」や「一度に多くの量を食べさせる試験」などのさまざまなパターンの実験が行われます。
その結果、身体に「異変」や「健康リスク」がないものに限り、安全な添加物として認められるんです。
その他の試験には、
- 28日間反復投与毒性試験、90日間反復毒性試験のような「一般毒性試験」
- 繁殖試験や発がん性試験、催奇形性試験などの「特殊毒性試験」
のようなものがあり、日々添加物の安全性についての研究が行われています。
もし食品添加物がなかったらどうなるの?
私たちの食生活から食品添加物がなくなってしまうと、毎日の食事が味気なくなり、物足りなさを感じると同時に食中毒などの危険リスクが高まります。
食品添加物には、「口あたりを滑らかにする」、「旨味をアップさせる」など本当に多くの役割があるんですよ。
特にソルビン酸類のような保存料は、カビや細菌など食中毒の原因になるそれらの増殖を抑えてくれる働きがあるんです。
もし、食品添加物が使えなくなると「食感を楽しむ」、「旨味に感動する」ことなどが減り、いっぽうで食中毒にかかる可能性が高まることで命を落とすことさえ考えられるんですよ。
食品添加物の安全は量で決まる
画像出典元:株式会社上野フードテクノホームページ
人間が一生食べ続けても健康に害のない安全な摂取量を「一日摂取許容量(ADI)」と言います。
この数値は動物を使った実験から出される「無毒性量(一生毎日食べても有害が影響が出ない値の最大量)」の1/100とされています。
冷凍食品は保存料を使ってないって本当なのか?
冷凍食品は、食中毒や腐敗を引き起こす細菌が活動できない-18℃以下(家の冷凍庫の温度)の低温で保存されるため保存料が使われていません。
しかしながら、低温で活動する細菌の中には「0℃~-10℃」で増殖するものもいるので、冷凍庫の開け閉めはなるだけ数を減らし、温度が上がらないように工夫しましょう。
冷凍食品に使われる危険な添加物一覧表
加工食品や冷凍食品で使用されている食品添加物の中には、多量に摂取したり長年摂り続けると病気のリスクを引き起こすため注意が必要なものがあります。
危険性ゆえに現在では使用が禁止されているものもありますが、できるだけ摂取を控えたいものなので、この機会にぜひ覚えておいてくださいね!
名称 | 目的と効果 | 使われている食品 |
アカネ色素 | 着色料 | ハム・ソーセージ、かまぼこ、菓子類、麺類及びジャムなど |
トランス脂肪酸 | 食品の製造過程で生成される | マーガリン、ビスケット、コーンスナック類など |
アスパルテーム | 合成甘味料 | カロリーオフ飲料、ガムなど |
アカネ色素は、摂取し続けると腎臓ガンのリスクを上昇させることから2004年に既存添加物名簿から消除され使用が禁止されました。
トランス脂肪酸については、過剰摂取により心筋梗塞や冠動脈疾患のリスクが増加する可能性が高いと言われています。
デンマークやアメリカではトランス脂肪酸の使用が禁止されていますが、日本では現在も使用されている成分です。
アスパルテームは、ダイエット系のドリンクやお菓子に入っているもので、脳腫瘍や白血病を引き起こす可能性があるとされています。
添加物の少ない冷凍食品はどれ?
冷凍食品の種類によっては、添加物の量が少ない食品が存在します。
まずは、コーンやブロッコリー、さといもなどの「冷凍野菜」です。
一部には、色を鮮やかに保つため「クエン酸」が使われていることがありますが、ほとんどの場合は、添加物は入っていないんですよ。
次に、うどんやそばなどの「麺類」も添加物が少ない冷凍食品なんです。
野菜や麺類など調理されていないシンプルな食品は、添加物が少ない傾向があります。
一方で、肉が多く含まれる冷凍食品には添加物が使用される傾向が強いので食する場合は注意したいところです。
無添加について知って欲しい安全性
無添加と聞くと健康によいイメージですが、実は「無添加の表記」については、行政で決められた明確なルールが存在しません。
「無添加」や「保存料不使用」と書かれた食品でも、それに代わる添加物を使っている場合があり、無添加食品が「全て安全である」という科学的な根拠は何ひとつ証明されていないんです。
ちなみに「みそ業界」は、「無添加表記」自体を不当表記としている業界なんですよ。
冷凍食品に栄養はあるのか?健康的な生活は送れるのか?
冷凍食品は便利で使いやすいけど、「本当に栄養があるかどうか」について不安になることもありますよね。
でも実際は、冷凍しても食材の栄養価はほとんど変わりません。
栄養素を維持するために大切なポイントは急速冷凍という手法。
下処理された食材を-1℃から-5℃の低温で一気に凍らせることで、素材そのものの
- 鮮度
- 品質
- 栄養価
- おいしさ
を保つことが可能です。
冷凍により栄養素がUPする野菜がある
私たちが普段から食する野菜の中には、冷凍することにより栄養素や旨味がアップするものがあります。
ニンジンに多く含まれるカロテン(免疫力をアップ)や、ブロッコリーに含まれるルテイン(美肌公開)などは冷凍することにより栄養価が上がるんです。
また、ホウレンソウや小松菜などに含まれるビタミンCも冷凍すると増える傾向にあり、冷凍することで栄養価が増える野菜は意外と多いんですよ。
ちなみにキノコ類は、冷凍することにより旨味がアップすることで有名です。
キノコのうまみ成分である
- グルタミン酸
- アスパラギン酸
- グアルニ酸
などは冷凍することで、細胞壁に覆われていた栄養素が溶けやすくなりおいしくなります!
きのこは野菜に含まれないので後半に記載しましょう。書かれてある順番を前後変えて編集しましょう。
冷凍により栄養素が壊れる食材
大根やキュウリなどの「酵素」を豊富に含んでいる食材は、栄養素が壊れやすいため冷凍には向いていないんです。
「酵素」とは私たち動物が食べ物を消化や吸収、排泄するために欠かすことができないもので、たんぱく質を基にして構成されています。
「酵素」自体は温度変化に弱く、高温で処理したり、冷凍したりするとその栄養素は時間が経つほどに破壊されてしまうんです。
そのため、アミラーゼという「消化酵素」を多く含む大根や、ホスホリパーゼが含まれるキュウリは炒めたり、冷凍せずに生のままで食べることをおすすめします。
冷凍食品おすすめ人気ランキングTOP5
ここからは、ネットや口コミで人気の冷凍食品の中から、特におすすめのランキング5つを紹介していきます。
ご飯や麺類から野菜までバランスよくご紹介しますので、参考にしてくださいね。
ランキング1位:本格炒め炒飯(ニチレイ)
画像出典元:ニチレイフーズ
冷凍調理・炒飯カテゴリーの売上金額で2001年~2020年まで19年連続のナンバー1の商品です。
3段階炒め製法による圧倒的な炒めパワーで、家庭ではなかなかできないお店のパラパラ炒飯の再現に成功!
ランキング2位:これぞ王道!うす皮ジュワッと 本気パリッ! ギョーザ12個入(味の素)
画像出典元:味の素冷凍食品株式会社ホームページ
国産のお肉と野菜を使用した大人から子供まで大人気の一品。
油・水なしで誰でも簡単にパリパリジューシーな餃子が作れます。
ランキング3位:大きな大きな焼きおにぎり(ニッスイ)
画像出典元:ニッスイホームページ
お米本来のおいしさを追求するため、コシヒカリを50%使用してふっくら仕上げた焼きおにぎり。
濃厚な2段仕込みしょうゆとたまりしょうゆをオリジナルでブレンドし、風味豊かな味わいです。
ランキング4位:高原育ちのブロッコリー(ニチレイ)
画像出典元:ニチレイホームページ
標高3,000mのエクアドルの高原で、日光をたっぷり浴びて育ったブロッコリーを食べやすい大きさにカットして、下茹でまで完了されているため、自然解凍でそのまま食べられます。
ランキング5位:さぬきうどん5食(テーブルマーク)
画像出典元:テーブルマーク株式会社ホームページ
国内で製造された小麦粉を使い、強いコシと弾力、モチモチでなめらかな食感が大人気の冷凍讃岐うどん。
包丁切りや大釜ゆでなどのこだわりの製法から急速冷凍することで、本場に負けない強いコシ・おいしさを味わえますよ。
冷凍食品は健康に良いので忙しい主婦や単身者におすすめ
- 食品添加物は身近な食品で、厚生労働省によりしっかりと管理されている。
- 外国産でも品質管理は徹底されている。
- 冷凍することで栄養価は変わらない。
冷凍食品は、お手軽・便利で栄養もあり、長期保存がきく万能食品です。
冷凍食品には食品添加物が使用されている場合がありますが、厚生労働省により品目や量が徹底管理されているため安心安全。
気になる添加物も多量に摂取しなければ健康を害するなどの危険もありません。
また海外の工場で製造されている冷凍食品についても、日本と同レベルでの品質管理が行われています。
なので、輸入の際にも食品衛生法に基づき、厚生労働省による厳重な検査が実施されているので安心です。
冷凍食品の栄養価についても旬の時期に収穫し、下処理後、急速冷凍されることで食材の栄養価や鮮度、おいしさはほとんど変わりませんでした。
最近では、冷凍食品以外にも調理が完了していて、チンするだけで気軽に食べることができるナッシュや食宅便(食卓便)・まごころケア食などの冷凍弁当も人気です。
ぜひ普段の食事の中で冷凍食品を上手く使い、今後も健康で豊かな食生活を楽しんでくださいね。