最近の冷凍弁当では栄養士により「タンパク質」「糖質」「減塩」「カロリーバランス」など計算されてメニューが作られています。
なので、腎臓病などの疾患を抱えている人でも安心して食事を楽しむ事ができるようになっているのでおすすめです。
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たんぱく質とは
筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、豆・卵・肉・魚などの食品成分として存在する重要な栄養素。
筋肉や臓器、骨、血液などいった体のほとんどを作るために非常に重要な栄養素であり、人体の15~20%はたんぱく質でできています。
たんぱく質は人間に無くてはならない栄養素ですが、腎臓の機能が弱ってくると老廃物を代謝できずに体内に蓄積され健康を害する場合があるんです。
腎臓の機能が低下してくると、たんぱく質が代謝されてできる老廃物(燃えカス)が腎臓から排泄されず体内に蓄積するようになり、腎機能の悪化や尿毒症などを引き起こします。
そこで、老廃物の蓄積を少しでも抑え腎機能の悪化を抑制するために、医師の指導の下で「適切なたんぱく質“量”に制限」することが大切です。引用:なぜ、「たんぱく質の制限」が必要なの? | CKD患者さんの食事療法のポイント | キッセイのヘルスケア情報 おいしい365日
たんぱく質の1日の摂取
厚生労働省が推奨するたんぱく質の1日の摂取は、男性が60g、女性が50gです。
たんぱく質の食事摂取基準
年齢 男性 女性 必要量 推奨量 必要量 推奨量 10~11歳 40 50 40 50 12~14歳 50 60 45 55 15~17歳 50 65 45 55 18~70歳以上 50 60 40 50 単位:g/日
※体重によって多少異なり、摂取エネルギーの13~20%のたんぱく質を摂ることが理想とされています。
体重50kgの人であれば30~35g、70kgの人であれば42~49gということになります。
日本腎臓学会のガイドラインでは、標準体重当たり0.6~0.7g/日が推奨されています。 例えば、標準体重が60kgの患者さんでは、36~42gの蛋白制限となります。一般的には80g程度の蛋白質を摂取しているので、カロリー摂取不足による栄養不良にならないように徐々に行っていくことが大切です。また、蛋白価の高い蛋白質を摂ることも大事です。
実は、たんぱく質は、脂質、糖質、デンプン類以外の全ての食品に含まれているんです。
ということは、ご飯やパン、麺類のような主食はもちろん、野菜や果物、コーヒーにまで含まれているということになります。
たんぱく質制限が必要な病気って何?
基本的に腎臓に疾患のある人にたんぱく質制限が必要です。
- 腎臓病
- 糖尿病性腎症
- 腎臓の機能が低下している、あるいは障害がある
たんぱく質は、体内で代謝されたあとに毒素(尿素窒素など)が発生しますが、腎臓でろ過され無毒化されて体外に排出されます。
病気で腎臓が弱っている人は、このろ過機能の機能が衰え、タンパク質を摂り過ぎると腎臓に過度の負担がかかってしまうんです。
また、タンパク質はただ減らせばいいのではなく、質の悪いたんぱく質を摂ってしまうと、老廃物が多く出て腎臓の負担が増えことがあります。
タンパク質制限に特化した冷凍弁当ランキング
たんぱく質制限食を自分で作るには管理がとても難しいというのが現状です。
そこで、たんぱく質制限に特化した冷凍弁当を取り入れてみることを提案します。
調理も電子レンジで温めるだけと、非常にカンタンで、メニューのバリエーションも豊富なものばかり。
そんな便利な冷凍宅配弁当サービスの中で、特にオススメしたいものを5つピックアップしてみました。
冷凍弁当ランキング
1位:メディミール(医療専門チームが監修)
メディミールのメニュー写真
「タンパク質&塩分調整食」は、それぞれの監修を元に管理栄養士が栄養バランスをしっかり考えたお弁当なんですよ。
制限食弁当サービス業界では希少な自社工場があり、現場の声をいち早く取り入れることで味も美味しいと評判で、食材にもこだわり、国産食材を中心に、安心安全な素材を使って全て手作りしています。
調理工程では一切食品添加物を使わず、加工食品もできるだけ使いません。
たんぱく質&塩分制限食1食あたりの栄養価
- カロリー:300kcal以上
- たんぱく質:10g以下
- 塩分:2g以下
- カリウム:500mg以下
※ご飯別。ご飯一膳分(150g)のカロリーは、252kcal。たんぱく質は3.8g程度。
「たんぱく質&塩分制限食」は、たんぱく質、塩分、カリウム、リンを制限をしている食事なので、腎臓病、糖尿病性腎症、透析中の方にイチオシ。
医療の専門家がきっちり監修しているので厳しく制限をしている人にも安心していただけます。
味も親しみのある美味しさとの声が多く、特に高齢の方には嬉しい味付けになっているのではないでしょうか。
2位:スギサポデリ
スギサポデリのメニュー写真
スギサポデリは、大手ドラッグストア「スギ薬局」が運営している宅配弁当サービスです。
また、スギサポプレミアム会員になれば、医師、薬剤師、管理栄養士のサポートを受けられたり、購入時に5%の割引が受けることができます。(初月無料、2回目以降、税込550円)
食材は生の野菜を使い、できるだけ加工品は使わず出汁や調味料も工場で作ったものを使用しています。
健康美膳 たんぱく調整食の1食あたりの栄養価
- カロリー:294kcal
- たんぱく質:9.8g
- 塩分:2g
※ご飯別。ご飯一膳分(150g)のカロリーは、252kcal。たんぱく質は3.8g程度。
3位:ウェルネスダイニング(制限食専門の冷凍弁当)
ウェルネスダイニングのメニュー写真
ウェルネスダイニングのお弁当は、国内工場で手作りしており、管理栄養士が栄養バランスの整った献立をたてています。
常駐の管理栄養士に、無料で食生活に関する相談ができるというのもポイントが高いですね。
たんぱく&塩分調整 気配り宅配食 1食あたりの栄養価
- カロリー:300kcal以上
- たんぱく質:10g以下
- 塩分:2g以下
- カリウム:500g以下
※ご飯別。ご飯一膳分(150g)のカロリーは、252kcal。たんぱく質は3.8g程度。
4位:ニチレイフーズダイレクト(冷凍食品最大手)
ニチレイフーズダイレクトのメニュー写真
ニチレイフーズダイレクトは、冷凍食品を初めて作った業界最大手の「ニチレイフーズ」が運営をしています。
最大の特徴は、たんぱく質制限食が50種類以上と豊富な点。
色んな料理が選べていいわね。
味付けも安定しているので、どんな料理もまずいと感じることはないでしょう。
たんぱく質を控えたいAコース 1食あたりの栄養価
- カロリー:175~258kcal
- たんぱく質:12g以下
- 塩分:2g以下
「たんぱく質を控えたい」コースは、上記で栄養価の例を出したAコースの他に、B~Dコース、お魚コース、お肉コースの6コースの中から選ぶことができるので楽しみながら続けられそうです。
5位:食宅便(宅配食大手)
食宅便(食卓便)のメニュー写真
食宅便は、医療機関や社会福祉施設、保育園などに食事を提供している「日清医療食品」が運営をしている宅配弁当サービスです。
出汁を上手に使い「家庭の味」を目指していて、和食・洋食・中華と多彩なメニューを楽しむことができます。
品質管理を徹底した食材で、9,000人の管理栄養士・栄養士が病状や治療に合わせた献立を考えてくれるので、心配なくいただけます。
注文することで貯まるポイント制度があるのも嬉しいですね。
たんぱくケア おかず7食A 1食あたりの栄養価
- たんぱく質:13g程度
- 塩分:2g以下
- カリウム:500mg以下
- リン:270mg以下
「たんぱくケア」コースは、上記で例に出した「おかず7食A」コースの他に、B~Gまでの7つのコースと豊富なラインナップの中から選択することが可能です。
リンやカリウムにおいても細かく計算されているので、制限の厳しい腎臓病の方にもオススメ。
「たんぱくケアおかず7食」には、ご飯と味噌汁といった、たんぱく質制限向けのサイドメニューがあります。
たんぱく質制限をされている方は合わせて注文すれば、食宅便だけで制限を心配することなく、
バランスのとれた食事をいただくことができますね。
たんぱく質制限中に気をつけたい食品
たんぱく質はと言えば、肉や魚・大豆などが考えられますが、ご飯やパン、麺類にもけっこう多くのたんぱく質が含まれているで、タンパク質制限をする際には気を付けましょう。
中でもご飯のような主食を減らしてしまうと、身体がエネルギー不足となり筋肉を分解してタンパク質をとりだす糖新生が起こり体によくありません。
そんな時は、ご飯を白米ではなく玄米や雑穀米にしたり、こんにゃく米などにするなど工夫してみましょう。
まとめ
今回は、腎臓病や腎臓の機能が低下している方に便利な、たんぱく質制限に特化した5つの冷凍宅配弁当を紹介してきました。
たんぱく質制限食というと味気ないものを想像する方も多いですが、どのお弁当も普段摂っている食事に見劣りすることなく、制限食という感じがほとんどしません。
バリエーションも豊かで、飽きることなく続けることができるものばかりです。
まずは価格や容量、配送の頻度など自分に合うものを色々試してみてはいかがでしょうか。
病状や体質、体重によってたんぱく質制限が異なる場合もありますので
食事療法として利用する方は必ず専門医やかかりつけ医、管理栄養士に相談をしてから注文してくださいね。